知っているようで知らない、chromeの個人情報の取り扱い方法を調べてみました。

ブラウザの話をしていると、良く出てくるのが個人情報の取り扱いについてです。
特にchromeに対しては、何度か個人情報が抜き取られているとニュースになったり、広告がピンポイントで出てくるので気持ち悪く感じる人も多いかもしれません。

そこで、googleはchromeを使ってどこまで情報を抜き出しているのか調べてみました。
もちろん、googleが公表している情報を基にしているので信憑性という面では、疑問が残るかもしれませんが、知っておくとよい情報だと思います。

動画でchromeの個人情報取り扱いを知ろう

googleでは、chromeの個人情報を取り扱い方法を分かりやすいように動画まとめてくれています。
どうのような情報をchromeが取得して活用しているのか、なぜその情報が必要かなのか等を説明してくれています。

 

 

 

chromeから送信される情報

chromeの個人情報の取り扱いについては、「Google Chrome のプライバシーに関するお知らせ」のページで確認する事が出来ます。

この、リンク先は2012年8月14日に公開された情報なので、時がたつと古くなります。最新のものかどうかはしっかりと日付を確認してから読んで下さい。

 

それでは、項目数が多いので気になった点を紹介して行きます。

 

予測サービスの検索ワード

googleの検索で、キーワード入れると自動でそのあとに続くワードを予測して入力してくれる機能があります。
予測された検索キーワードやURLを使用した場合は、その情報もChromeから既定の検索エンジンに送信される場合があります。
とgoogleのページでは説明しています。

存在しないURLを指定した場合

 

chromeの翻訳機能を使用した時の、翻訳対象の文章

これは、送信しないと翻訳が出来ないので当たり前ですね。この他にも、スペルチェックなどgoogleのサーバー上で処理が必要なものに関しては仕方がないですね。

自動入力機能

お問い合わせ等のフォームで、二回目以降は入力の手間が省けるように選択した時点で入力される事があると思います。
ただ、これはgoogleアカウントの同期機能を利用していなければ、フォームに入力されたテキストはgoogleに送信される事はないようです。
このフォームの中身を送信していると問題になりますよね。

現在地の情報

これは、現在地機能を使用していると自分の大まかな居場所が送信されるようです。そしてこの情報は
「現在地情報へのアクセス要求の処理や、Chrome と Google Location Services の運用、サポート、品質全体の向上に使用されます。収集された上記の情報は、匿名化および集計されてから、Google の新機能やサービスの開発、または Google の他のサービスの品質全体の向上に使用されます。」
となっています。

障害レポートや使用統計データ

この「使用統計データや障害レポートを自動的に Google に送信する」は、機能が切れた状態でインストールされているはずです。
個人が特定されるような情報は送信されないようにしていますが、障害レポートについては、異常発生時に実行していたファイル、アプリケーション、サービスの情報が含まれます。Google は、特定の障害の発生頻度など、分析から導き出された集計済みの非個人情報を第三者と共有する場合があります。
と書いてある通り、障害レポートには「分析から導き出された集計済みの非個人情報を第三者と共有する場合があります」とあるので、気になる方はこの機能をがoffになっているじゃ確認しておきましょう。
障害レポートの設定確認方法

googleが公表しているデータの取得項目の一部です。

chroemを使ってどんな行動をしているのか、検索後どのようなサイトに飛んでどんなページを見ているのか等の情報を取得していいないようですね。
また、webサービスを利用する時の名前、id、pw等も取得されていないようですね。

騒がれている事

chromeでは、インストールする際に各ブラウザ毎にインストールIDという物を割り振っています。
このIDが、ユーザーのPC、個人情報を特定出来るのではないかと騒がれています。

 

またクッキーの取り扱いについても気になります。クッキーの詳しい事はまた別に記事で書きますが、このクッキーの取り扱いについても動画説明しているので気になる人は確認してみて下さい。

結論

どんなブラウザや検索サイトでもそうですが、気になりだすと何も使用できなくなってしまいます。
だからと言って、ほったらかしにするのではなく、常に情報を取る事が必要です。
9月にIEの重大な貧弱性が発覚した時も、日本でのブラウザのシェア率は変動しませんでした。それだけ、日本ではブラウザに関心が無いという事でしょう。
自分の使用するツールについては、ある一定の知識を持っておく事は大切です。