これからのマーケティング

これからのマーケティング。

ありがちなタイトルですけど、これからのマーケティングについてお話したいと思います。
と言っても、ここ最近漠然と感じていること、と言うか、肌感覚的に感じていることで、考えに考え抜いた上の結論とかじゃないです。でも、結構、こういう感覚で感じたことって、これまでもその通りになることがこれまでも多くあり、今回お話しすることも、多分、大きくはずれることなく、近い将来にはそうなっていくと思います。

で、これからのマーケティング。

結論から言えば、企業などの売り手と、消費者が対等な立場になる、ということ。

「な?んだ、そんなこと何年も前から言われていることで、今さら・・・」と思われると思います。

しかし、何年も前から言われ続け、現在もその方向に進んでいるのは、企業が消費者レベルまで目線を下げたというもので、言わば”上から目線”ではやっていけなくなった企業側がY軸を下げただけです。
つまり、消費者側のY軸は変化していないのですが、これからは消費者側も企業と同じレベルに立つ事が求められると言うことです。

そんなん、ありえへんやろ!と思われるでしょうね。
モノやサービスに対しお金を払うのが消費者で、企業はその対価として満足を与えるというのが消費であり、商売ですから、これまでは『金を払う方が偉いんや!』と、消費者も企業も思っていました。

しかし、これからは消費者も企業を満足させることが求められるようになっていくと思うのです。


なんで?

そう、なんででしょう。


今、企業は消費者の共感を得ようとしています。
そのひとつのムーブメントが、企業の社会貢献活動で、エコロジーに続く大きなテーマになっていて、私も最近はホームページ関係の提案書の中でも、そのことを一緒にご提案しています。


共感を得るというのは、同じベクトルに向くということです。

そのひとつが社会貢献活動で、世のため、人のため、地球のため、地域のためにと、消費者が共感できることに一緒に取り組むことで共感を得て、商品やブランドを愛してもらおうとしています。
企業から見れば一種のPRの面はありますが、消費者と同じベクトルでひとつの行動をなしています。

たいしたこと無いように思うかもしれませんが、それは私の解説力がないだけで、これって凄いことなんです。
何故かというと、そうですね・・・、例えば、ある100円の商品があったとします。その商品を販売するメーカーが、売上の1%を何か社会貢献活動の活動費に充てますよ、とPRし、消費者はそれを承知というか、そのことに共感を覚えてその商品を購入するという時代になったということなんです。

先ほど、モノやサービスに対しお金を払うのが消費者、と書きましたが、消費者の直接的な利益以外にお金を払うということなんです。しかも、共感を得て。
もちろん、額の問題ではないですし、企業にとっても価格競争とはまったく逆の手法です。

そうなると、消費者がモノやサービス以外の価値にお金を払うように、企業側もお金以外の何かを求めていくようになるのでは、と感じるのです。
この辺りが、今の私では、漠然とした肌感覚でしかなく、それが何なのかはっきりと分らないのですが、色々な社会の動きも含め、企業も消費者が同じY軸に近寄って来てくれること(もちろん代金以外の面で)を望むようになると感じるのです。

なぜなら、先の例において「それなら1%安くしろ」と文句を言うのではなく、企業のしていることに共感を得て商品を買ってくれる消費者というのは、何かを求めることができる消費者とも言えるわけで、何かを求めることができる消費者というのは企業にとってとても魅力的だと思うのです。

重複しますが、それが何なのかはわかりません。そしてその何かを導く手段もわかりません。

でも、それは企業の上から目線でもなく、逆に企業が消費者に媚びる手段でもないと思います。

恐らくは『持ちつ持たれつ』的な姿だと思います。
つまりは、対等な関係です。

そんな『持ちつ持たれつ』的な関係を構築することが、これからのマーケティングのテーマになっていくように感じます。

 

また、長文になっちゃいました(笑)

プランナー:竹田